市府会館：06番＿彭璿彬 副総監

【市府会館：06番＿彭璿彬 副総監】

少し前に、あるお客様と出会いました。彼女はランニングの話をたくさんしてくれて、マラソンイベントに参加するのが大好きだと言っていました。ただ、毎回走り終わるとお尻と脚の筋肉がとても張って、痛みを感じるそうです。運動前には準備運動をし、終わった後にはクールダウンも行っているとのことですが、それでもまだ痛みがあると感じていたようです。後で医師に診てもらったところ、運動のしすぎが原因で、筋肉を適度にほぐせば楽になるとのことでした。

彼女の話を聞いた後、まずはお尻の筋肉をほぐすことから始めました。中臀筋の「環跳（かんちょう）」と、腸脛靭帯の「居髎（きょりょう）」というツボに対し、掌や肘で揉み解し、その後、親指の腹を使って深層筋までしっかり指圧しました。次に、股関節から膝関節をまたぐ腸脛靭帯をマッサージし、「居髎」「風市（ふうし）」「中瀆（ちゅうとく）」「膝陽関（しつようかん）」など胆経のツボに沿って、掌圧や掌揉みを施し、その後は親指の腹を使って腸脛靭帯に直接アプローチしました。施術後には、リラックスできたかどうかをお客様に確認しました。

彼女は「とても楽になった」と言ってくれました。帰り際に、定期的な運動は素晴らしいことだと伝えつつ、運動後は自宅でもフォームローラーや筋膜ボールを使って、お尻や太ももの筋膜をほぐすとよいとアドバイスしました。自分の体重を使って圧をかけるだけでよく、さらにゴムバンドを使ったストレッチで筋を伸ばすと、より快適になります。ただし、日頃の身体のケアも見逃してはいけません。バランスの取れた食事、十分なタンパク質、炭水化物、健康的な脂質の摂取が筋肉の修復と成長に必要であり、水分補給も重要です。

その後、彼女は私のアドバイスを受け入れ、定期的に毎月マッサージを受けに来るようになりました。運動とマッサージを並行して行うことで、痛みもかなり改善され、運動もよりスムーズにできるようになったと喜んでいました！